2016年8月19日

Netflixレビュー 007 いろいろまとめて


久しぶりのNetflixレビュー記事になります。間が随分と開きましたが、その間何も見てなかった訳じゃない。結構溜まってるので一気に紹介したい。




ストリートファイター 暗殺拳 (イギリス映画 2014)

いきなりネタ映画っぽいですが大体、日本のゲームやアニメが海外で実写化されると「ろくな事にならない」のが定番。随分昔にもジャン・クロード・バンダムがガイル役の「スト2」実写版も作られましたが、近年になっても懲りずに新作が作られていた。しかもイギリス映画ときたもんだ。


制作された経緯が少し特殊で、上述の通り、既に実写化されていた「スト2」の映画が原作と大きく剥離した内容であることにある種の憤りを感じた「原作ファン」の監督が「作ってみた」ってノリで3分ほどのショートムービーをYouTube上にアップした所、反響が大きく、長編の制作が決定した。

版権元の「カプコンUSA」の協力も得られ、「意外としっかりした作り」になっているので、ある意味では「裏切られた」作品となっている。剛拳が妙に細いとか、リュウの日本語がカタコトなどツッコミどころは多いが、内容自体はゲーメストで連載されていたマンガ「RYU FINAL」をベースにしているようにも思えるが、リュウとケンはまだまだ修行中でもあり、内容の半分以上は「豪鬼と剛拳」の話となっている。リュウのハチマキが白くケンが長髪と外見は「ZERO」仕様でもある。


「正史」自体が非常に曖昧なシリーズでもあり、「ZERO」はパラレルと公式も認めている部分であるが、基礎となる「キャラ単位」のバックストーリーを丁寧に映像化した作品でもある。豪鬼と剛拳の師匠である轟鉄と豪鬼の死合などでは「一体何が起こっているんだ」的な雰囲気で話は進行するがゲームのファンなら「見ないでも分かる」、一目瞭然ならぬ一聴瞭然。

殺意の波動を感じ取り、夜中に飛び起きた剛拳が森を走る。そんな夜の森の中で突然「ブーン…バギバキバキ・・・・キーン!」と瞬獄殺KOのSEが響くシーンはシリアス路線なのに笑ってしまう。

公式見解では濁されている部分ではあるが、「リュウの父親は豪鬼説」をそれとなく推している内容となっている。「スト4基準」で言えばリュウとケンが弟子入りする前にダンが弟子入りして破門になっているのだが、そこには一切触れられておらず、リュウが子供の頃から剛拳が面倒を見ていた事になっており、リュウと名付けたのも剛拳、「竜のように」との話も出たが、リュウの漢字表記が「隆」であることはファンなら多くが知っている部分でもあろう。


無駄に豪鬼の再現率が高いのと、リュウの日本語がカタコトで字幕不可避なのに対して豪鬼と剛拳は非常に流暢でネイティブな日本語を話しているのも少しおもしろい。あと、どっからどうみても「日本の山じゃない」風景の下にそっと「静岡県」とテロップが出るのも中々にシュールだった。



コスモス:時空と宇宙(2014 アメリカ ナショナルジオグラフィックス)

うってかわってお次は少し真面目なドキュメンタリー作品。ビッグバンを元旦0時、現在を大晦日の深夜に例えた「宇宙カレンダー」をベースに宇宙の成り立ちと今後を解説する番組。

一時間番組で全13話と中々に見応えがある。とは言え、ディスカバリーチャンネルやヒストリーチャンネルで放送された「同様の番組」と内容自体には大差はない。モーガン・フリーマンやミチオ・カク先生の解説する宇宙関連の番組や、吹き替えが池田秀一だった「アレ」と概ね同じ内容の番組で、これといった「新情報」は皆無だが、制作が比較的新しいので、解説用の「CG」が綺麗になっていたり日本のスーパーカミオカンデなどの話題も含んでいる。

ありがたい事に日本語吹き替えに対応している。


Code 宇宙に隠された暗号(BBC)

こちらもドキュメンタリー番組で、比較的ありふれたテーマではあるが「数字」や「図形」、「自然界に見られる幾何学模様」などから宇宙の秘密に迫る番組。残念ながら日本語吹き替えは無いが、1時間番組で3話と比較的見やすい。進行役は数学教授マーカス・デュ・ソートイ。円周率に素数、フィボナッチ数列、黄金比などよく聞くワードを元に自然界から宇宙までを広く解説する。数学に疎い人間ほど興味深い内容だと思うし、解説も丁寧で分かりやすい。


TOUCH (2012 アメリカ FOX)

「数字」続きになりますが、上で言う「数字に隠された暗号」を紐解く「言葉を一切喋らない少年」と「その父親」を描いたストーリー。

些細な事が密接にリンクし合い、小さな波紋が次第に大きな波となっていく。高所恐怖症で喧嘩もあまり強くない「父親」を演じるのはキーファー・サザーランド。「24」のジャック・バウワーと言った方が分かりやすいだろうか。吹き替えの声優も「24」からの続投で小山力也が担当しており、「24」で声のイメージがガッツリ染み付いた人も大丈夫だ。とは言え、ジャックとは正反対とも言える役なのでそこのギャップはあえて楽しむ方向で見たほうが良いかもしれない。

Netflixではシーズン2まで視聴可能となっている。って言うか、ややテーマが難解なせいか、低視聴率が要因となりシーズン2で打ち切りとなった。ある意味では「シーズン1」で綺麗にまとまってはいるし、シーズン2で少し方向性が変わるのだが、打ち切りとなり少し釈然としない部分は残るが、作品としては「一応の完結」と言えなくもないので、話数の少なさからも見やすい無類だろう。


デアデビル(2016 Netflix)

MARVEL原作の実写化ドラマで「Netflix」オリジナル作品。実写化自体は2003年に映画化されているが、こちらが「洋ドラ」として完全に仕切り直しで「映画版」とは繋がりがない。昼間は盲目の弁護士として働くが、夜な夜な変なタイツ姿で悪人を退治している。映画版は本当に変な赤タイツの変態だったが、ドラマ版では「戦闘服」っぽくリファインされている。

映画版

基本的な戦闘スタイルはボクシングで、初期の頃はチンピラ数人相手に手こずる有様ではあったが、徐々に装備がパワーアップ。後々はワイヤーの仕込まれたスティックを振り回したり伸ばしたたり、高所に絡めて登ったりと、戦闘スタイルはバットマンに近い物がある。

現在シーズン2まで制作公開されている。見所としてはシーズン2よりライバルキャラとして登場する「パニッシャー」の存在だ。



「パニッシャー」もまたMARVEL由来の容赦なさ過ぎるダークヒーローで、ある意味で問題児。悪人は殺す。とりあえず殺す。情報を持っている場合は助けると約束してから情報を聞き出して殺す。

その容赦なさっぷりからアヴェンジャーズに呼んで貰えないヒーローの一人だ。掲載雑誌の枠を超えてバットマンと殴り合った貴重なMARVEL勢でもある。まぁ例え呼ばれたとしてもデアデビルも含めて「割と普通の人」で奇妙なスーパーパワーは持ち合わせていない。デアデビルは盲目故に他の知覚が鋭敏になり、目で見る以上に周囲が「よく見える」程度の能力、パニッシャーは普通に「特殊部隊あがり」の元軍人だ。仮にアヴェンジャーズに加わっても変な機械やミュータント、宇宙人と戦うには少々力不足かもしれない。アイアンマンの「中の人」くらいなら倒せるかもしれない。



そしてこの「パニッシャー」もまたNetflixで「ドラマ化」される事が決定している。デアデビル同様にパニッシャーも2008年に実写映画化されているが、ドラマ版はあくまで「デアデビル」からの派生作品、スピンオフ的なポジションで、デアデビルでパニッシャー役を演じたジョン・パーンサルが続投する見通し。

ドラマ「ウォーキング・デッド」をご覧になった人なら見覚えのある顔かもしれない。序盤の主人公不在の間、リーダーっぽいポジションにいた人です。余談ですが、デアデビルからの派生作品として横のお姉ちゃんを主役にした「エレクトラ」と言う映画もありますので・・・もしかしたらそっちもドラマ化するかも?


こちらはNetflixで視聴可能な「映画版」の「パニッシャーウォーゾーン」のワンシーン。相当無茶苦茶やっている感が凄いが、比較的「原作通り」らしい。序盤で見せるシャンデリアに足でつかまり二丁拳銃を乱射するシーンが完全に「空中メシアタイム」。適度にスロー演出入るし。


サイボーグ009VSデビルマン(2015)

最後に謎のコラボ作品のご紹介。

全3エピソード。デビルマンを始め、マジンガーZ、ゲッターロボ等の作者として知られる永井豪。彼は石ノ森章太郎原作「サイボーグ009」で作画アシスタントを勤めていた経歴もあり、クロスオーバー作品として「劇場公開」された作品でありながら、OVA作品のように30分区切りの3話構成となっている。ご存知の方も多いとは思うが、009シリーズの敵といえばブラックゴーストにミュータント、最後にゃ神様とも戦うお話であるが、神様いるなら悪魔がいてもおかしくないよね?的な流れで本編ラストの「続き」という形で日本を舞台にデビルマンと戦ったり共闘したりと、ちょっとしたお祭り騒ぎ。劇場作品ともあり作画は丁寧でよく動くが、009側のキャラ描写が原作基準の「石ノ森絵」よりは少しばかり近代寄りにリファインされている。

今回はここまで。またネタが貯まるか、凄え面白いと個人的に感じる何かがあるまでお休み。

4 件のコメント:

  1. MARVEL系はインフィニティウォーに向けて色々な作品を映像化するので嬉しい限りですね
    X-MENやデップー等が権利の問題で共演できないのが悲しいですけど

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    1. あれ凄い気にはなってるのよね。二部作でシビルウォーの3倍程度のキャラが登場って、結構な量だよね。そのうちこっそりバイオハザードのキャラとかデビルメイクライの人達混ざってても違和感ない勢い。そして気がついたらマブカプ実写映画化から、実写版ゲームのマブカプという魔物が産まれる。時代は繰り返すのか・・・

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  2. アベンジャーズの弓が上手いだけの人はマヴカプ3だと上位キャラのドゥームを詰ませられるという強みが… ゲームだと戦えるわけないような人達も超人と対等?に渡り合えたりしてるのが面白いので期待… でも特徴無いと技考えるの大変そうw

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    1. 格ゲーとしてみるとどうしても一定のバランスはいるもんな。どどん波だけでセルをハメ殺す桃白白みたいな原作じゃダイヤグラム100000:0みたいな勝負も成立するのはゲームならではだな。マブカプでも銃撃つくらいしか無いバイオ勢もゾンビ召喚したりしてたし、しまいにゃ市長や弁護士が戦うハメになってたりしてるしなw

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