2015年10月28日

Netflixレビュー 001 ブラックリスト




THE BLACKLIST/ブラックリスト

アメリカドラマ。基本的には一話完結型の犯罪捜査ドラマで稀に「前後編」に分割される。NBC系列の放送枠で日本国内では「スーパードラマチャンネル」で放送。現在シーズン3まで放送されているが、日本でのシーズン3公開は来年の予定。Netflixではシーズン1の全話が視聴できる。




FBIの新人女性捜査官(正確にはプロファイラー)エリザベスと裏家業に精通した大物犯罪者レディントンのコンビで事件の捜査に挑むサスペンスドラマ。お話の骨子は「羊達の沈黙」におけるクラリスとレクターの関係に似る。

タイトルのブラックリストというのはレディントンの過去の様々な「仕事」で得た人脈そのもので物理的に「ブラックリスト」と言う帳簿が存在している訳ではない。そんな裏稼業の大物が第一話の開幕からFBIに出頭。新人のエリザベスを指名して犯罪者の情報を売り始める。彼の真意は隠されたまま正反対の二人がコンビを組み、FBIも掴みきれていない凶悪な犯罪者に挑むストーリー。

お話のプロットとしては凄く良くできている。一話完結型のドラマとしては「ネタ」は無尽蔵に用意できる構成であると言える。実際の所、エピソードによって監督も異なる。

エピソードのタイトルは毎回「犯罪者の名前」であるが、開幕から振られている番号が3桁であり割と順不同に語られる為に「人気が出ればいくらでも作れる」という意味で上手に「基盤」が整えられている。


ちょいと残念?だったのは割と早い段階でロバート・ネッパーが比較的「小物」として扱われてそのまま死亡した点。個人的には彼のファンなので重要なポジションで長生きさせて欲しかった。言うまでもないが日本語吹き替えは若本規夫の担当であり、その辺のツボはしっかり押さえているとも言えるだろう。別作品の別役なのだがファンとしては嬉しいキャスティングだ。



主演のジェームズ・スペイダーは日本では特に有名な俳優ではないが、近年の作品で言えばアヴェンジャーズ・エイジ・オブ・ウルトロンで「ウルトロン」を演じている。

海外ドラマがお好きならドラマシリーズ「ザ・プラクティス」「ボストン・リーガル」のアラン・ショアと言った方が分かりやすいだろうか。ポンコツコンビの「できる方」だ。

やり手の若手弁護士から一転して犯罪組織のボス役だが、髪型も大幅に部位破壊され渋みが増している。(むしろ元々薄毛)とは言え、ボストン・リーガルの時とは声優が異なっているのも手伝って他作品のイメージを大きく払拭できている。(T様はそのまんまだったが)

もう一人のメインキャスト、エリザベス役のメーガン・ブーンは「LAW & ORDER:LA」において地方検事役で稀に裁判所に登場する程度の役であったがその演技で脚光を浴び、本作が「代表作」として知られ一躍トップスターの仲間入りを果たした。

・所感

本作の魅力は「一話完結型」のスタイルを取っている為にスッキリと見られる点。エピソード毎に監督や脚本家が異なり、毛色の違うドラマが展開するも、全体として綺麗にまとまっており、「結末」に向けて全てが繋がっていく様は中々に面白い。このままだとNetflixでのシーズン2公開を待てずにレンタル店に走りそうだ。

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