2015年12月27日

Netflixレビュー 005 マチェーテ&マチェーテ・キルズ


マチェーテ&マチェーテ・キルズ(R-18)

2010年アメリカ映画とその続編は2013年。さらにどこまで本気か疑われていた3作目もマジで制作スタートとなった模様。初作は約1000万ドルの制作費で作られ5000万ドル近い収益を上げた「B級映画の成功作」となったが、調子に乗って作った2作目は約倍額の2000万ドルを費やし、興行収入は1500万ドルと、赤字の沈没船となり続編発表は絶望視されていたが、ブルーレイやテレビ放映権などで多少は稼げたのか、3作目の制作が始まっているという状況だ。監督は「デスペラード」などでも有名な暴れん坊映画監督としても名高いロバート・ロドリゲス。



この作品の「おかしな点」を指摘する前に「元ネタ」についても解説しておこう。元々は「グラインドハウス」という映画。

タイトル自体はB級映画を2~3本まとめて上映していた映画館の名前からとられており、本作もまた「デス・プルーフ」という映画と「プラネット・テラー」というB級映画2本で1つの作品となっている。

昔のアメリカの映画館の雰囲気を再現する為に、本編が始まるまでに延々と別の映画の宣伝を見せられるという当時の風習を再現する為に作中に様々な「嘘予告」が挿入されている。その「嘘予告」の一つが「マチェーテ」であった。


予告を見ただけでも「イカれてる」のは十分理解できると思うが、嘘予告の中でも人気の高かったマチェーテを「ホントに作っちゃった」のが本作マチェーテである。こちらはホントに作っちゃった版の予告であるが、B級映画の割にキャストが無駄に豪華だ。ロバート・デニーロを筆頭にスティーブン・セガール、ミシェル・ロドリゲス、リンジー・ローハンと微妙な有名ドコロが揃っている。

R-18作品ではあるが性的描写はほぼ無く、残酷描写が「やりすぎ」で逆に笑えてくる。掲載は避けるが敵の腹を掻っ捌いて腸を引っ張りだし、それを命綱に高所から飛び降りたり、人の首は黒ヒゲ危機一髪ばりに飛びまくる。正確にカウントしていないが敵の死者数はコマンドー並だろう。


私も神様は散々ネタにしているクチではありますが、この作品でも中々にぶっ飛んでいる。二挺拳銃ならぬ二挺ポンプアップ式ショットガンで戦う神父は初めて見た。シスターも容赦なくマグナムやサブマシンガンを乱射する。


そして容赦無い。


ラスボスの麻薬王としてセガールが登場。ネタバレにもなるがセガールファンにとっては数多いセガール出演作品においてセガールの「死」が確認されている唯一の貴重な作品でもある。




こちらは続編である「マチェーテ・キルズ」の予告編。今回も無駄にキャストが豪華でメル・ギブソンを筆頭にチャーリー・シーン、レディ・ガガまで出演している。



続編である「マチェーテ・キルズ」においても「続編」の予告が開幕から入っている。「マチェーテ、ついに宇宙へ」と言った内容でお馴染みの「ギャグ」だと思っていたら本当に「キルズ」のラストでボスが宇宙に逃げてしまう。それを追う展開で次回に続く・・・マジでやんのか?と思っていたら制作は始まっているようなので気長に続編を待ちたいと思う。



残酷描写が多めのB級スプラッター映画の様相すら見せる本シリーズだが、前述の通り「やりすぎ」でありグロテスクを通り越してギャグの領域に踏み込んでいる。万人向けとは言い難い作品だが波長が合えば2回3回と見たくなる、そんな映画だ。

2 件のコメント:

  1. くっ…みたい…!こういうの大好物なんですよ。
    他の動画配信サービス入ってるので重ねて課金は避けたいんですが、一ヶ月無料からの解約もトラブルはなさそうなのでこれは入ってみようかな…。
    某プライムはなにげに粒がそろってないんですよねー。

    紹介ありがとうございますー。

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    1. お試しで一ヶ月ってのはアリだと思うよ。今入って正月休み満喫してから解約すれば実質タダで見られるワケだしね。NETFLIXも「ようやく」数が増えてきたって感じでこれからって所でもあるけど、ここオリジナルの作品も中々に良い物が揃ってる。

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